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2012.02.22

【配信予定の作品紹介】ステルスゲーム Sonar / ソナー

今週金曜日配信予定のSonarをご紹介します。


今まで配信した中でも、最も不思議な作品ではないでしょうか。

Sonarの導入

君の名は、キャサリン・デュボン。
今、君は地下16kmの地の底にいる。
君の乗っていたエレベーターのケーブルは途中で切れ、一気に落下したのだ。
そして、君だけが生き残った。辺りは完全にやみにつつまれている。
頼りになるのは、ソナーだけのようだ・・・。

ステルスサバイバルホラーゲーム、Sonar

ゲームとしては、メタルギアソリッドをそぎ落とし抜いたような作品。
敵(正体不明)に見つからないように、真っ暗やみの中を歩いて、出口を見つけましょう。ソナーを使うと、音波で地形がわかります。ただし、やみくもに使うと、敵に見つかります。
じゃあ、どうしたらいいんだ!という感じですが、ばれるかばれないかギリギリのラインを目指し、大胆かつ繊細に、洞窟を進んでいきましょう。。。
ジャンル分けが非常に難しいなあと思っておりましたら、開発者さんからのテキストに、『ステルスサバイバルホラーゲーム』と書いてました。ここまで組み合わさると、新ジャンルですね。

制約から生まれたゲーム

予算もなく、デザイナーとの伝手もないような状態でSONARは開発されました。だから、www.freesound.orgの大量の素材を用いて、ゲームを創るしかなかったのです。つまり、サウンドが大きな役割を果たすゲームアイデアを生みださざるを得ませんでした。そうして生まれたのが、地下16kmの暗闇の中で身動きの取れない状況、という設定です。』

多少要約しておりますけども。何でもCGで創れちゃう今の時代ですが、できないからこそ、新しいものが生まれたりするんですね!
もうひとつおもしろかったのは、ストーリーについて。

Sonarのストーリー

インディーズゲームの流行によって、ゲームにとってストーリーとはどうあるべきか、という議論が巻き起こっています。全くストーリーを伝えないという意見もあれば、映画を語るように伝えるという意見もあります。その両極端な意見のちょうど間にSONARは位置します。
視覚要素、聴覚要素とナレーションとゲームプレイ。SONARではほぼ全ての要素がストーリーを語ります。見た目や響いてくる音は、極めて象徴的で抽象的なものばかりです。しかし、それらが立体的に主人公のキャサリン・デュボンという人物を表現しています。
プレイヤーはストーリーを受動的に選択するとともに、能動的に理解していきます。ストーリーをいかに伝えるか、という問題について、新たな方法を提示することができたのではと思います。

TRAUMA』や『Dear Esther』(今後PLAYISMで日本語字幕版、出しますよ!)など、最近のインディーズゲームのアート系って、はっきりストーリーを語らないものが多いですね。
勇気あるなあ・・・とか思うけど、こういう手法こそ、ゲームでしかできないだろうから。
なので、『Sonar』は、『TRAUMA』とか『ゆめにっき』が気に入った方は、オススメですね。

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