
2016.07.13
少しずつ名作インディーゲームを紹介しようと思っているのですが、なかなか書くのが大変です。
さて、いきなり愚痴から入りましたが、今回は今更ながら『LIMBO』を紹介してみようかなと。『LIMBO』は、デンマークのPlaydeadというデベロッパーさんが開発された名作インディーゲームです。インディーゲーム好きで『LIMBO』知らない人は、モグリです。気を付けましょう。
ちなみに、開発者のPlaydeadさんの最新作は、『INSIDE』ですね。リリース直後から猛烈な勢いで人気になっています。やりたいけど、まだ手を付けられていない……。『LIMBO』を気に入った方は、そちらもぜひどうぞ。
さて、『LIMBO』の話に戻りまして、本作は2010年、Xbox360のXbox Liveで最初にリリースされました。ので、もう6年も前のゲームなのですね。しかしながら、今なお色あせない名作でして、ぜひご紹介したいなと思います。
『LIMBO』はジャンルとしては、パズルアクションゲームですね。動くのと、ジャンプと、ものをつかむ、くらいしかできません。極めてシンプルなゲームです。ゲーム性としては新しいものは何もないと言ってもよいでしょう。それでも、評価が高いということは、そうです、もうとにかく完成度がめちゃくちゃ高いということなのです。2Dパズルアクションのつくり手さんは、もう遊んでいると思いますが、遊んでない方は遊んでみましょう。よくできてる。
本作の魅力のひとつは、なんといってもこの世界観ですね。ゲーム開始直後より、画面はモノトーン。このアートワークが素晴らしいのですね。黒一色のアートスタイルは単調に見えてこちらの想像力を刺激し、更に不気味な空気も味わえておぞましく、良いです。

良い。
この世界では、そこら中に死体が散らばり、巨大なクモのような敵や、こちらを殺そうとしてくる他の死者のような存在も闊歩しています。この死者、見た目は主人公同様子供なので、それらが無邪気にこちらを狩ろうとしてくる様はなかなか恐ろしいものがあります。
とにかく一発死の多いゲームです。リトライがスムーズなのでストレスにはならないのですが、まあよく死ぬ。あんまり高いところから落ちても死にます。ちょっとだけ丈夫なスぺランカーです。
都度都度現れる仕掛け一つひとつに一度は殺されることでしょう。ので、ステージの仕掛けをしっかり見極めることが大事なゲームです。
とりあえず、コツとしてはなんかどうしても困ったら、ちょっと前に戻ってみることも必要だよ、くらいでしょうか。あとは観察とひらめきでぎりぎり解けると思いますので、頑張ってください。

観察というのは、左側のロープはちぎれかけてるなあ、とかですね。
このLIMBOというゲームの説明テキストは、一行だけでして、
運命に逆らい、妹を探して少年は LIMBO の世界に足を踏み入れる
なんかカッコいいですが、まあ妹を探して辺獄を歩いているわけですね。
妹はどこへ行ったのか、主人公はどこへ行くのか。
逆らった運命とは、どのようなものだったのか。
彼は、彼女は、今生きているのか、死んでいるのか……。
いろいろ想像してお楽しみいただくとよいのではと思います。名作です。
大体どこで買っても、お値段1000円前後かと思います。ぜひプレイしてみましょう。