梁铁欣が監督する中国インディーゲーム開発者5人を2年間追ったドキュメンタリー映画『独行』(読み“どっこう”)の日本語版を本6月25日(火)にSteamでリリースします。
日本語字幕を選択しても、Steamのフォントの問題で漢字が中国語表記になります。バグではありませんのでご安心ください。
「中国のゲーム」と言えば、いまだ日本では「模倣品」などのイメージがつきまといます。本作の監督であり、中国のインディーゲーム業界の主要人物である梁铁欣氏は、そのイメージを払しょくするため、2年間にわたり中国の実力のあるインディーゲームデベロッパー5名に密着しました。
劇中には、中国のインディーゲームアワード「Indie Play」で大賞を取り、PS4でも販売されている『キャンドルちゃん』の高鳴氏や、Nintendo Switch/PS4で販売され、「ファミ通クロスレビュー」でゴールドを受賞し『電撃Play Station』の「2018ベスト
インディーゲーム」で2位を受賞した『WILL:素晴らしき世界』の開発者、王妙一氏も登場します。
その内容は中国内外で高く評価され、世界的に有名なゲームイベントである「GDC 2018」でゲーム映画賞にノミネートされました。
あらすじ
―――――今あなたが見ているこの僕の身体が、いま僕が持っているすべてです。
2017年、中国のインディーゲームの大型イベント「Indie Play」。そのイベントのアワード発表アナウンスから幕を開ける本作。
約2年間に渡り追い続けたデベロッパー達はそれぞれ悩み、苦しみながらそれでも自分の作りたいゲームを作るために奔走する。
高学歴の息子に政治家になってほしいと願う親の反対を退けゲーム大会で大賞を取る人もいれば、賞に洩れて座り込んで授賞式を眺めるだけの人、チームが解散して鬱状態になってしまった人、会社が潰れても自分の資金をかき集めて諦めずゲーム制作を続ける人…。それでも誰もが自分が本当に作りたかったゲームが売れて大成功することを夢見て制作を続ける。
2018年、新年。その時彼ら見る景色は、どんな世界なのか――――。日本のニュースからは伺い知ることができない中国のゲームデベロッパーの苦難と夢の物語を、スタイリッシュな映像で描く。
リリース前の予習
登場するインディーゲームデベロッパー5名
1 高鸣(ガオミン) 『キャンドルちゃん』開発者
PS Store
https://store.playstation.com/ja-jp/product/JP2205-CUSA13990_00-2018009000101030
アジアトップ大学に選ばれた「清華大学」卒業生。
Indie Play 受賞者。
2 王妙一(ワン・ミャオイー) 『WILL:素晴らしき世界』開発者
ニンテンドーeショップ
https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000015091
PS Store
https://www.jp.playstation.com/games/will-ps4/
同じくアジアトップ大学に選ばれた「清華大学」卒業生。
元NetEaseエンジンプログラマー。
3 穆飞(ミュ・フェ) 『Hardcore Mecha』開発者
多数のチームを率いる代表。家賃の高い北京でオフィスを借りている。
クラウドファンディングで多額の資金を得る。
日本でも6月27日に『Hardcore Mecha』をリリース予定。
https://www.arcsystemworks.jp/hardcoremecha/
4 李远扬(リ・ユーアン)『Button Bros』開発者
Steam: https://store.steampowered.com/app/623320/Button_Button_Up__Button_Bros/
自分のスタイルにこだわりを持ち、家族に応援されながらゲーム開発を続ける。
パブリッシャーとの関係で悩んでいる。
5 陈静(チンゼイ ネット名:iiley)『FR Legends』開発者
App Store: https://apps.apple.com/jp/app/fr-legends/id1435740083
今年36歳。会社は破産。多額の借金を背負いながらゲーム開発を続ける。
Steamでの映画視聴方法
Steam > ライブラリ >動画 を選択
■Steamの字幕の設定について
右下の歯車マークとCCで設定。字幕に影を付けて見やすくすることもできる。
日本語版リリースに寄せて
作中でも語られる通り、中国のゲーム市場はまだこれからと考えられており、投資もこれから活発になり注目されていくような黎明期です。当然のことながら、インディーゲームの開発者も多くありません。古今東西どこをとってもインディーゲームの開発者
たちに共通する悩みは「資金繰り」です。コンシューマーゲームと異なり、自分たちで資金を集めて開発を続けなければなりません。
劇中では、賞を受賞するような完成度の高い作品の開発者でも、「家族はもちろんのこと、パブリッシャーや投資家、ユーザーからからはクラウドファンディングで資金を集めようとする姿」が幾度にもわたって登場します。家族に反対されても、深夜まで一人働いても、それでも「自分が作りたい」と思うゲームの完成のために諦めず力を尽くします。
好きな作品を作れたとしても、それが売れるか、成功するかとは全く別問題です。自分の全財産をつぎ込んでも全く売れない。
その上、人を雇えばチームのマネジメントもしなくてはいけない。当然、人間関係でうまくいかないことも出てくる。中には、中国でトップの大学を出ているデベロッパーも数名登場します。大学の同期の中で最も胸を張れない存在との自覚がある。それでも
ゲームを作り続けるその姿に心を動かされるものがあるはずです。
是非、ご視聴ください。
独行 概要
■Steamストアページ: https://store.steampowered.com/app/825400/Indie_Games_in_China/
■PV: https://youtu.be/o8xVU9RTP-U
■制作:梁铁欣
■販売元: PLAYISM
■ジャンル:ドキュメンタリー映画
■対応プラットフォーム:Steam
■収録時間:103分
■言語:日本語字幕
■販売価格:520円(税込)、48時間レンタルは310円(税込)