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2013.11.15

PCゲームで多言語版をつくる時の注意点

日本だけで10万本とか売れれば、何の問題もないのですが、国内PCゲーム市場は、世界に比べればとってもとっても小さいため、やっぱり日本人開発者さんは多言語対応も視野に入れて開発せねばなりません。
さて、そこでひとつ覚えておいてほしいのは、一個の実行ファイルで複数の言語で遊べるようにしておかないと、ちょっと困るかも。ということでございます。
というのも、基本的にゲームダウンロードサイトは、一個の商品について一個の実行ファイルしか販売しません。
何だかとっても当たり前に聞こえるでしょうが、要は「日本語版データ」と「英語版データ」おそらくはどこも2個渡すなどは想定していません。
言語ごとの実行ファイルをサイトに置くのは、やろうと思えばやれるのですが、単純に物量が大変なことになるので、どれほどリージョンフリーな世界がやってきても、これはまず変わらないと思います。
いろんな言語に対応して、世界中の人に遊んでもらうはずが、あれ、結局英語版しか載せられねえ!みたいなことになるので、一つの実行ファイルで「日本語版と英語版」が切り替えられる仕様にするのがPCゲームでは無難でございます。
ちなみに、PLAYISMで日本語独占配信、というのは、要は他サイトでは日本語版掲載ができない、というのも理由のひとつであったりします。
例えばRPGツクールは、複数言語の出し分けがたぶん不可能です。ので、To the Moonの日本語版をSTEAMで配信すること自体ができません。
※当時のSteamの詳細な事情がわからないですが、2016年現在、技術的には可能。
インディーズゲーム開発者様が多言語展開を考えられる際は、その辺りを留意していただくと良いのではないでしょうか。

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