『This War of Mine』は11 bit studiosが開発した、一般市民となり、極限状態の戦時下においていかに生き延びるかを体感するゲームです。陰鬱な音楽、鉛筆で描かれたようなモノクロの世界。ジャンルとしては極限状態シミュレーションゲームとでも言いましょうか。

ちなみに、11 bit studiosはAnomaly: Warzone Earthを開発したチームでもあります。
ゲームのキャッチコピーは、『IN WAR, NOT EVERYONE IS A SOLDIER』。カッコいい。そう、戦争をテーマにしたゲームですが、プレイヤーは兵士ではありません。あくまで一般市民なのです。

とにかくゴールは生き抜くこと。一般市民は実に無力です。戦ってこの戦争を終わらせよう！というようなゲームでは決してありません。昼は家で休んだり食事を取ったり、集めたガラクタで道具をつくったりします。そして、夜には他所の家なり施設へ出向き、物を盗んだり、交換したり、時に交戦したりします。何をしようとも構いません。生き残りさえすれば、あなたの自由です。


もちろん、こちらは盗む側であるだけではありません。襲撃を受ける側でもあります。夜には襲撃におびえつつ、他所の家を襲撃するのです。そのような極限状態の中、日を追うに連れ、淡々とキャラクターの心も体も蝕まれていきます。
とにかく、辛いゲームです。お腹は空きますし、ストレスはたまりますし、集めた物資は奪われますし。ただ生きるということがこれほど辛いとは。その中で、あなたはさまざまな選択肢に直面します。
例えば、あなたの大切な仲間が病気に倒れたとき、近所の老夫婦が所有する薬を奪い取るか否か。
例えば、大切に残した食料を、母親が倒れてしまうと救いを求めてやってきた子供たちに、差し出すか否か。
そうした究極の決断をこのゲームは次々と突きつけてきます。しかし、胸は痛いがゲームに慣れてくれば、強盗も強奪もしちゃうのが人間の恐ろしいところですね……。実に面白く、興味深い作品です。

This War of Mine 攻略

全然極めてないので恐縮ですが、わりとすぐ死ぬかと思いますし、何するかわかんないかもしれないので、まとめてみました。

アジトを片付けよう

とりあえず、みんなが元気なうちに、まずはアジトの中にあるものをすべて探りましょう。様々な物資が手に入るでしょう。

ベッドをつくろう

たぶん、休息のためのベッドはとても重要です。人数分マイナス1個つくりましょう。基本的に誰か一人は常に働いてますから、人数分はいらないかも。

ショベル重要

時間というリソース管理が非情に重要なゲームです。手でがれきを崩すのはとても時間がかかりますので、それを大幅に短縮できるショベルは使えるアイテムでしょう。

とりあえずBioをよく読もう

ここにどうしたいのか、どうしてあげたらいいのかが書かれていますので、よく読みましょう。

個性を見極める

料理をつくるのが好きな人、走るのが得意な人、ものをつくるのが上手い人……。人それぞれ得意不得意があります。それぞれに役割を持たせて仕事させることで、効率的にアイテムを入手できるようになるでしょう。

人はなかなかしぶとい

空腹でも病気でも怪我でもその日のうちに死んでしまうことはありません。ぎりぎりまで物資は大事に残しましょう。

人はすぐに死んでしまう

その一方、戦闘になるとあっという間に死んでしまいます。慣れてきたところで不用意に走ってしまって敵に見つかったりしては元も子もありません。ここは戦場なのです。

原則、状況は日々悪くなる

日を追うに連れ、喫煙者はタバコが吸いたくなったりもします。生き延びるために悪いことをすると、今度はうつ状態になっていきます。時に寒さも厳しくなっていくでしょう。
逆に、それでも人助けをすれば気も晴れますし、互いに話し合うことで救われるものもあります。どうにか切り抜けましょう。

This War of Mineの日本語

本作は日本語化されており、遊ぶには十分な出来かと思います。

・・・するようなこともありますし、フォントの関係で一部読みにくいところがあったりしますが、十分楽しめるでしょう。言葉の壁はないかと。

This War of Mineはここで買える

PCだとSteam、GOG他、アプリでも遊べます。iOS/Androidです。
さらに、今のところは欧米のみですがPlayStation 4及びXbox Oneで、『This War of Mine: The Little Ones』というスペシャルバージョンが展開されています。こちらでは、一般市民キャラクターに子供が追加されているそうです。

日本でもリリースしてほしいですね！