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2014.07.10

リアルタイムでローグライクなPCゲーム『NOVA-111』がINDIE FUNDに選出

Indie Fundについては、以前にも記事にしたことがあるのですが、簡単に言うとインディークリエイターで成功した人たちが次世代のクリエイターに資金援助をするといった取組みで、『Dear Esther』や『Q.U.B.E.』などを輩出してきました。さて、2014年7月8日、Indie Fundが、新たにBitSummit 2014にも出展されていたFunktronic Labsの『Nova-111』を支援することを発表しました。なお、Indie Fundが日本を拠点とするクリエイターを支援したのは初めてのことです。
Funktronic labs

リアルタイムのローグライク 『Nova-111』

選出された『Nova-111』は、BitSummitで10分ぐらい遊んだだけなのですが、素晴らしい作品でしたので改めてご紹介したく。遊ばせてもらった際にお聞きした話では、「最初は普通のローグライクをつくってたんだけど、体力吸収する敵が出てきた時に、早く行動しないとずっと吸収され続けちゃう、みたいな仕組みがあったらおもしろいかも、とつくってるうちに、こんなゲームになっちゃった」そうです。


時限性で落ちてくる鍾乳石を敵に食らわせるようタイミング良く動いたり、時限爆弾みたいなの抱えてる敵を上手く誘導して爆発に巻き込んだりと、ローグライクゲームにリアルタイム性が加わったことで、考えつつも早く行動しないといけないという新しいゲームシステムになっています。ローグとRTSの融合の相性は抜群で、どうしてこの組み合わせを今まで誰も試さなかったか不思議なほどです。世界のどこかにはあるのかな。Indie Fundもこの辺りのゲーム性の高さを評価して今回選んでいるようです。
プレイヤーは宇宙船ぽいモノを操作していきます。進むにつれて機能がどんどん追加されまして、ワープしたり時間を止めたり色々できるようになっていきます。ローグらしくパズル的な要素もあって、アクションゲームのような操作感もあって、確か燃料の制限があって時間内にステージを突破しないといけなかったような。アートワークもすっきり見やすく美しくわかりやすい。ローグライクによくある、何だかわかれば面白いんだろうけど、初見だと複雑すぎて使いこなせる気がしないわという不安に陥ることはなさそうです。
nova111
 
Funktronic Labsの拠点は元々京都。今はLAに移動されたようですが、元々キューゲームスで『PixelJunkシリーズ』を開発していたメンバーで主に構成されており、メンバーの一人であるEddieさんは、LeapMotionで木を育てていく『KYOTO』という美しい作品を開発、2013年の東京ゲームショウのSense of Wonder NightではBest Art Awardにも輝いており、その実力は折り紙つきなのです。
KYOTO メイン画像

追記:KYOTOはPLAYISMで配信開始いたしました。

なぜIndie Fundは『Nova-111』を選んだのか

Indie Fund側のコメントを見るに、やはりターンベースのゲームにリアルタイム性を融合したゲームシステムを高く評価しているようです。また、KYOTOの実績や『Nova-111』での受賞歴を紹介していますので、この辺りも要因になるのでしょうか。

  • “Indiecade E3 Selection” Los Angeles, USA – 12 June, 2014
  • “MIX Selection” San Francisco, USA – 17 March, 2014
  • “BitSummit – Game Design (Runner Up)” Kyoto, Japan – 10 March, 2014

いずれにせよ、開発中からのPRというのがインディークリエイターにとって重要なのでしょうね…。
『Nova-111』の配信予定は2014年内。PC/MAC/Linuxで遊べるそうです。とっても楽しみにしています。

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