
2014.07.22
『Mother』のような、『ゆめにっき』のような、一番近いのは『タオルケットをもう一度』だと思うのですが、『OMORI』というゲームをご紹介します。本作の魅力は、なんといっても、ポップと狂気が入り混じった驚異の世界観。以前、KickStarterに登場して話題になりましたが、久々に見たらとっくにプロジェクトが成立していました。楽しみ。
もともとOMOCATというアーティストが生み出した少年の名です。彼は2011年12月から2012年3月までこのサイトでしずしずと生息していました。

意味深なティッシュボックス。
真っ白な部屋。黒い電球がぶら下がる、真っ白な部屋。壁のない、真っ白な部屋。床はいつも冷たく、その部屋で一番温かいのは、ラップトップのPC。毛布があって、ネコが居て、スケッチブックがあって、ティッシュがある。必要なものはすべてここにある。
キミは、いつも、不安に思っている。皆がキミを悩ませる。キミは自分を醜いと思っている。どこから来たのか、どこへ行くのか、わからない。そのことについて考えすぎて、疲れ果てている。
いつか、隣人がキミを誘いに来る。それをずっと待っている。いつになったらやって来るだろう?きっと今日こそ、やって来る・・・。
そうして今夜も眠りにつく。
でも、時々、友達がいたことを思い出す。そう、とっても大切な友達が。
頭のどこかで、今までずっとこうじゃなかった気がしている。ずっとこの白い部屋にいたわけではなかった・・・。
そうだ、本当は・・・。

指揮を取るOMOCATさんは、アメリカカリフォルニアのウェストコヴィーナという街に住むフリーランスのイラストレーターで、アニメやゲームのファンアート作品で知られている方です。彼女は、アメリカの同人作家としてもともと結構名の知られた方のようで、作品はKotaku、NBCの公式ブログ、およびEarthbound Centralなど、数え切れないほどのブログで紹介されています。
彼女は普段はSansheeやFangamerなどの企業のためにシャツのデザインを行ったり、ナムコやAmazonの文字デザイン(ロゴかな?)の仕事をしているそうです。そして、自身でオンラインストアを運営しており、自分がつくったクルーネックやシャツをデザインして販売しています。(7月22日現在、メンテ中のようですが)
彼女がこれまでに描いた作品は、ここで見られます。http://www.omocat-blog.com/archive
というわけで、日本のユーザーもリリースされた暁には、問題なくプレイできそうです。
最後に公式サイト等々をご紹介します。
こうした2Dのホラーゲームというのは、『ゆめにっき』や『タオルケットをもう一度』やら『青鬼』やら『Ib』やら『魔女の家』などなど、日本のお家芸的なところがありましたが、欧米作品もこうした作品がリリースされるようになりつつありますね。参考に、FreePCGamersさんががまとめたTop 10 Free RPG Maker Horror Games 2013をご紹介します。日本の2Dホラーゲームが海外でこれだけ受け入れられているのも驚きながら、海外作品がちょこちょこ出てきているのも驚きですよ。