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2018.02.04

2018 台北ゲームショウと台湾ゲーム市場について

2018年1月25日~1月29日まで台北ワールドトレードセンターにて開催されました「2018台北ゲームショウ」に出展してきましたので、そのレポートをまとめてみたいと思います。出展した人が現地で会った人から得た情報をベースにしてますので、まああくまでも参考程度にご高覧ください。

出展の経緯

先般当ブログでもまとめましたが、中国語圏でのPCゲーム市場が拡大しており、台湾ということで中国本土ではないもののいくらかその空気がわかるかと思い、出展を決定いたしました。なお、東京ゲームショウ出展時に、台北ゲームショウ関係者の方から出展を勧められ、おそらく発売時期だろうということで『ブレイクアーツ2』の出展で申し込み、無事出展が決定いたしました。


あと、『YUMENIKKI -DREAM DIARY-』の包丁型DMなんかも配りました。出展自体は、割と好評でした。


台北ゲームショウの出展状況


マップをご覧いただくとわかるのですが、三分の一くらいは日本のゲームが出展しています。残りはアジアのゲームですね。欧米のゲームの出展は、ほぼありませんでした。ちなみに、全体スペースは東京ゲームショウの三分の一……くらいではないかなと思います。


ほとんどのブースには、イベント用スペースが設けられています。PAXなど欧米系のイベントは逆にイベント用スペースというのはほとんどありません。もちろんTwitchなどはあるのですが。
あと、メイン通路みたいなものがありませんので、ものすごく混んでいます。基本的にはまともに歩けません。


コンパニオンのお姉さんが各ブースにいたりもして、台北ゲームショウは、何から何まで東京ゲームショウととても良く似ています。小さな東京ゲームショウ、と思ってもらってもいいかもしれません。あ、でもコスプレしてる人っていうのは、ほとんど見なかったな。

台湾において何が受け入れられるのか

日本以外のアジアブースも多くはアニメキャラが登場するものばかりでした。


後に、これは香港の会社だよと突っ込みを受けたのですが、まあ参考に……。ともかくアニメキャラのゲームがとても多いので、それもまた日本みたい、という印象を加速させます。
そもそも過去は日本のゲームを輸入して遊んでいたりした文化で、今は日本のスマホゲームを遊んでいたりもして、日本のゲームはそのまま受け入られるのではないか、と感じました。
とは言え、日本のものばかりではありません。PCゲームと家庭用ゲームと同じくらいの割合で存在するそうで、家庭用ゲーム機は日本の影響を、PCゲームは欧米、あと韓国あたりですかね、の影響を受けているように感じます。FPSとかのe-sportsの割合は日本より盛んな印象を受けました。
じゃあ、PCゲームと家庭用ゲームとスマホとどれが一番人気?と聞いてみると、市場的には圧倒的にスマホだそうです。「ソシャゲにすごく課金してる人がいるんだ」と言っていました。確かに、台北ゲームショウでSwitchやPS Vitaなんかを持っている方は一人もみませんでした。皆、スマホをいじってた。
日本のものをそのまましっかり言語対応し、プロモーションしていけば、ある程度受け入られる……かもしれないなとは思いました。

台湾の言語に関して

台湾は中国語の繁体字というのが使われています。ちなみに大陸側の中国では簡体字というのが使われています。台湾の方に聞いたところ、台湾の方は簡体字はある程度読めるというかわかるそうです。一方、簡体字圏の人は繁体字はわからない、読みにくいだろうとのこと。
ちなみに、日本語の文字は結構街中でたくさん見かけますが、日本語はほとんど通じません。英語の方が多少通じますが、一般的ではありません。コアなゲーマーの方の中には日本語、英語でプレイされる方もいらっしゃるでしょうが、中国語へのローカライズをオススメいたします。Steamの国別売上ゲームを上から見てましたが、やはり中国語繁体字ないし簡体字に必ずローカライズされているものが売れているようでした。

インディーゲームの状況

台北ゲームショウにはインディーゲームコーナー?的なものが存在しておりまして、そこで我々も出展したのですが、インディーゲーム熱というのは割と穏やかでした。人の集まり具合も日本の東京ゲームショウと同じような感じ。まずとにかくAAAタイトルを見に行って、時間があればインディーゲームを見に来る……という感じでした。(ちなみに、PAXだとAAAタイトルに凄まじい行列ができるということはありません。そもそもチケットが枚数決まっているから、というのもありますが、AAAもインディーも関係なく、割とまんべんなく人が集まります)


台湾のインディーゲームは、大部分はスマホ・タブレット・PCでした。コンソールでゲームをつくっているところは一つか二つか……といったところでしょうか。インディーがものすごく注目を集めている……という感じではなかったですね。
なお、台湾発の有名なインディーゲームは、『返校 -Detention-』のRed Candle Games、『Deemo』のRayark、『Space Cube』のQubit Gamesだそうです。

まとめと、もしかして知っておくと良いこと

  • アニメ文化は台湾でも強い。
  • 日本語への親しみはある?のかなと思うが、通じるわけではない。
  • ゲームを売るなら、中国語(繁体字)、最低でも中国(簡体字)への翻訳は必須。
  • メディアはバハムートが強い。
  • SNSはFacebookが強い。ゲームのプロモーションはFacebookページが多い。
  • 物価は日本とあまり変わらない。
  • 大阪⇒東京よりも、大阪⇒台湾の方が安いし、早い場合がある。
  • しっかりマーケティングができるなら、欧米を攻略するよりは容易いかもしれない。

というような感じでした。何か参考になりましたら幸いです。

オマケ 出展期におけるメディア掲載実績

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