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2016.12.20

殺戮の天使をご紹介。霧雨が降る森の星屑KRNKRN(真田まこと)最新作。

殺戮の天使』は電ファミニコゲームマガジンで連載されたフリーゲームの連作タイトルです。作者は『霧雨が降る森』をつくった星屑KRNKRN(真田まこと)さんです。
殺戮の天使
RPGツクール VX Aceで開発されており、ジャンルはホラーADVゲームです。ゆめにっきとか青鬼とかMad Fatherとかそういう感じと言えばそういう感じのゲームですね。2DRPGな世界観の中で、逃げ回ったり、パズルを解いたり、というゲームです。
本作は、これまでにすでに90万ダウンロードされており、コミカライズされたり、カフェイベントが行われたり、ニコニコ動画内では総計2000万回再生をたたき出していたりと、ものすごい人気作です。その人気はすでに日本を飛び越えて、韓国でものすごい人気だったりするようです。
本作の魅力をもっと多くの方に知っていただきたい!ということで、今回PLAYISMは電ファミニコゲームマガジンのドワンゴさん、アジア圏を主にご担当される無限クリエイションズさんらと協力しまして、本作をローカライズし、世界に向けて販売することにしてみました。
プラットフォームとしては、ひとまずPLAYISM/Steam。対応言語は、日本語はもちろん、英語・韓国語・中国語(繁体字)です。

『殺戮の天使』ご紹介

まず、このゲームの設定についてご紹介します。殺戮の天使の主人公はレイという女の子です。フルネームは、レイチェル・ガードナーという子で、13歳の女の子です。この子は記憶を失っていまして、目を覚ましたはいいものの、何もわからない、というところからゲームはスタートします。
殺戮の天使 レイチェル・ガードナー
そこはどうもビルの中で、どうも最下層にいるらしいことがわかります。ということで、エレベーターで地上を目指し脱出を試みるのですが、一階ずつ止まってしまうと。で、階ごとに殺人鬼がおりまして、上の階へ行くには彼らに殺されないようにして登っていかなければならないのです。
ルールが一つありまして、それぞれの殺人鬼はその階からは出られず、各階の番人的な形で存在しています。ということで、階ごとに多種多様な個性豊かな殺人鬼に殺されかけるというホラーゲームになっています。まあ、狂った殺人鬼ばかりで、どれもこれも創意工夫に満ちたおかしな仕掛けで殺してくる。それがパズルゲームのようになっているのですね。
最初に出会う殺人鬼はザックという男で、彼は人の幸せそうな顔を見ると殺したくなってしまうという嗜好の持ち主なのですが、この殺人鬼がビルの規律を破ってしまいます。彼は自分の縄張りである階を越えて、脱出を図るのです。ところがこのザックという殺人鬼は非常に頭の悪い男で、この仕掛けに満ちたビルをさっぱり突破できないのです。
一方のレイチェルはビルの最下層から脱出を図ろうとしますが、記憶を失い、心はズタズタに疲弊しておりました。彼女はもう死にたかったのです。
それゆえ、ザックはレイチェルを殺せませんでした。幸せそうではないので、殺す気にならない。しかし、レイチェルの方は死にたくてたまらない。
殺してほしいと頼むレイチェルに、ザックは、ならば脱出できるよう助けてくれと言います。レイチェルは冷静沈着で頭が良く、殺人鬼の仕掛けた罠を解かせるのにうってつけだったわけです。
ということで、殺人鬼と殺されたい少女、奇妙な絆で結ばれた二人の脱出劇が始まるのです。

『殺戮の天使』の登場キャラクター

様々な魅力的なキャラクターが存在しますが、ここではプレイアブルキャラの二人だけをご紹介します。

レイ

レイ
記憶を失っている13歳の少女。本名はレイチェル・ガードナー。ビルの最下層で目を覚まし、ふらふらと地上を目指していたときにザックと出会う。ザックに頭の良さを見込まれ、「殺してもらう」ことを条件に行動を共にする決意をした。頭が良く冷静沈着な印象だが、どこか奇妙に人間の感情を失っている。ザックからは「人間らしい表情を見せないと、殺す気になれない」と言われて困惑している。

ザック

ザック
殺人鬼。本名はアイザック・フォスター。20歳前後とも言われるが年齢不明。幸せそうな人間や嬉しそうな人間を見ると、つい殺したくてたまらなくなる自称"マトモな成人男性"。希望との落差や恐怖におびえる表情に快楽を覚え興奮が高まると思わず相手を斬り殺してしまう。B4で手に入る文書によれば、幼少期に孤児院に預けられた後、失踪している。あまり考えることは得意ではなく、頭は良くない。

『殺戮の天使』のすばらしさ

ゲーム性としては、まあ先述のゆめにっきや青鬼、Mad Fatherなどなどと同様、2Dホラー系のアドベンチャーゲームができることが詰め込まれているのですが、この詰め込み方が結構すごくて、ツクールでできるアドベンチャーゲームがこれまでやってきたこと、できることが最大限に盛り込まれています。アイテム拾って使ってという感じかなと思っていたのですが、途中でガンシューティングが出てきたりもして、ツクールでやれることはすべてやるのだという気概を感じます。これがまず素晴らしい。
次にストーリーに関して。エンディングはゲームオーバー以外は一種類で、とにかくこのエンディングを見せるためにこのゲームをつくったのだという気合のようなものを感じました。特にエピソード4からの展開と演出は迫力に満ちております。各階ごとに殺人鬼がいるという設定も面白いですし、その設定に沿って、シナリオは非常に丁寧に練られています。無駄なく、無理なく、物語はそのラストシーンへと向かっていきます。
プレイしていたときは、実際のラストシーンよりもう少し手前でもうエンディングだろうと思ったのですが、最後の最後まで描き切ったというか振り抜いたというか、このラストシーンへの執着のようなものさえ感じました。たぶん、プレイヤーは泣きながらそのシーンを見ていることでしょう。
ぜひプレイしていただければ。Steam対応を機に、トレーディングカードに対応しました。そちらもぜひ楽しみにしていただければ…!

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